ほんたうに俺でよかったのか。演歌じゃないです。知らんけど。

今日はもう木曜日、
早い、はやい、時間の経つのが。
早う、はようと気ばかりが焦っていた。
何のことかって? カラオケの事やん。
この日曜日に今年初めて信濃夜の日曜カラオケに参加した。
そのことを記憶がフレッシュなうちに書きたかった。
それが、月曜日は週明けで仕事が忙しくて疲労困憊。
火曜日は帰宅後、友だちと長電話で、そのままベッドタイム。
そして夕べのこと。
今夜こそと簡単に夕食を済ませて、PCに向かう前に
邪道ではあるが、熱い抹茶グレープフルーツティーを
飲みながらテレビをみた。
目に入った文字が、「ほんたうに俺でよかったのか」。
ほんたう=ほんとう
カラオケ好きの私は、とっさに坂本冬美の歌かと思った。
演歌とは関係の無いNHK BS1スペシャルの番組だった。
もう、ここで、カラオケのことはきれいさっぱり忘れ去っていた。
番組で、淡々と語る夫婦、家族のこと。
それをききながら、私は、涙していた。
こんなはずじゃなかった。
手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が
画面に浮かび出てくる短歌。
それを目でおいながら、何度も読み返した。
10年のガン闘病生活で亡くなった妻で歌人の
河野裕子さんの短歌である。
亡くなる2日前の歌で永田さんが書き留めたと。
番組が終ったあとも、胸がいっぱいで
ソファから立ち上がる気にならなかった。
NHKのサイトに書かれていた番組説明は、、、
妻に先立たれてから12年。
京都に住む永田和宏74歳(歌人・生物学者)は
妻・河野裕子が残した結婚以前の日記を読み、
青春時代に妻が2人の男を愛したことで
苦悩し葛藤していたことを知る。
永田が向き合うことになった妻の真実。
70歳を過ぎて日記に心を動かされ、
自らの青春をたどり直し、残りの人生を
新たな気持ちで生きていく永田の姿を
京都の四季の中に追う。
正直、両手でティーカップを持ったまま
番組をずっと見続けていた。
手指が、ティーカップにはりつくようにね。
熱いお茶が、アイスティーになっていた。
亡くなった妻の日記、それも自分と知り合う前からのことが
書かれてあるのを読み、人生をたどり直す。
考えさせられました。
そして、考え続けています。
多分、私の頭がまだはっきりしているうちに
自分の日記は、シュレッドしようとおもう。
知らんけど。
コメント
コメントを投稿