林住期、楽しんでいる?臨終期と違うよ!知らんけど。
若いころは、インド哲学、宗教、音楽に 大変興味をもっていた。 実際、インドのことを勉強したくて 何度かインドを旅行したことがある。 一番長い時で、6か月間かな?滞在は。 だから、今の私の体形からは、面影ナシだが 断食したこともあるし、現地のアシュラムで、 ヨガ、瞑想を真剣に学んだこともある。 なぜ、こんな事を書くかと言うと、やはり また、ひとつ年を取ったことに機縁する。 正直に言おう! 誕生日で落ち込んでいる。 老いるのが嫌なんです。 嫌なんだけど、金持ちも貧乏人も平等に 年だけは取るんだから、前向きに生きようってね。 そして、ちょっとモヤモヤ気分の時に必ず行き着くのが 「林住期」だ。 五木寛之の14年ほど前のベストセラーの本の題名だ。 ひと昔前に日本の実家に里帰りした時に コーヒーを飲みながら朝刊を読んでいて 目に入ったのがこれだった。 元々、古代インドの思想に興味があって 人生の四住期の一つである林住期が気になった。 客寄せパンダよろしく、大きな字で 書かれた新聞の見出は、 「林住期」とは、社会人としての務めを 終えたあと、すべての人が迎える、 もっとも輝かしい「第二の人生」のことである。 第二の人生? 最も輝かしいって? 何でやろうかと思いさっそく本を買った。 特に女性にとって、林住期とは親のためでなく 夫や子供の為でなく、自分のために生きることのできる 黄金の時期だと言っている。 学生期、家住期を経て迎える林住期がゴールデンエイジだ。 素晴らしいと思った、文庫本を何冊か買って友達に配った。 押し付け、おせっかい、有難迷惑と思われようとね。 それくらい、私にとってこの本は人生の応援歌である。 友達に知らせたかった、当時はね。 この十年間、仕事や、人間関係で悩んだ時、この本を 無差別に開いて、その箇所から読み始める。 私の林住期を思いっきり楽しみたい。 心配せんでええよ。この本を押し付けないから。 でも、興味湧いて来たん違うかな? 知らんけど。